下駄を買った日

学生時代の友人が東京に来ているというので、表参道のお洒落なカフェで待ち合わせた。
聞くところによると、このカフェのコーヒー抽出マシンは、「スチームパンク」というコンピューター制御のマシンだそう。
コンピュータが最適な設定でいつでも美味しい味を再現してくれるらしい。


店員さんがマシンの前で、ずっとタブレットをピコピコいじっていた。

コンピュータ化って、自動化とか、人間には複雑な処理を瞬時に終わらせられるのが利点だと思う。
高価な機械に、そんなに人が付きっ切りでピコピコするぐらいなら、ベテランのバリスタを一人雇ってほしいなぁ。
なんて思いながら、スチームパンクで抽出したというアイスコーヒーを飲んだ。
美味しかったです。


昨日浴衣を買ったばかりで、昂ぶっているときは、
待ち合わせに 青山のお洒落カフェを指定するような友人にも容赦なく。
「下駄を探しに行きたい」というわがままを通し、道連れ銀座線。
浅草ひさご通りの老舗履物屋に、下駄を買いに行った。

昨日の浴衣同様、ここでも、
「もし合わなかったら、鼻緒の調整をするので持っておいで」と保障される。
対面の買い物の良さ。

下駄をぶら下げ駅までの道、あまりの暑さにブルーハワイを買った。
電車の中で、気づく。
青、青、青。